第8章 試練
帰り道。
黄瀬さんとの初デートをする事になったので、お出かけ用の服を見ています。
やばい…どんな格好すればいーんだ!?
仕事はスーツだし、、。
私服はズボンに上の服着て出掛けてるし。
ファッションセンスが無さすぎて、泣けてくる。
先輩と一緒行けば良かった
お店の中をぐるぐる見回ってい私に、店員が話しかけられてしまった。
店員「お客様?どの様な物お探しですか?」
主「え!……えっと~」
……………__________。
結局、私は店員さんに勧められた服を買ってしまった。グレーのタータンチェックのワンピース。
ワンピース何て、着たことがない。
けど、店員さん似合うって言ってくれたから大丈夫だよね、と自分に言い聞かせながら歩いていると、色々なお店にクリスマスのポスターが貼られているのに気づく。
主「クリスマス…かぁ」
クリスマスなんて、毎年きーくんと家で過ごして夜にお気に入りの夜景の見える場所まで散歩に行くくらいだった。
主「きーくんとも今年一緒に過ごしたかったな。」
悲しい気持ちになる中で、黄瀬さんの顔が思い浮かぶ。
クリスマスと言えば、クリスマスプレゼント。
黄瀬さんに何かプレゼントした方がいーのかな?
……男の子にプレゼント何てしたことない。
お父さんくらいだ。
ブラブラと歩いていると、アクセサリー店を見つける。
ショーケースの中に入っているシンプルなシルバーのネックレスに目がいった。
主「これ、いーな。」
よし、彼にはネックレスをプレゼントしよう。
一目惚れしてしまったネックレスを買い店を出る。
と言うか、黄瀬さん付けたらネックレスじゃなくて首輪だよね
主「ふふっ!」
想像しただけで笑ってしまう。
渡すのが楽しみだ。
クリスマスも楽しみになってきた。