第7章 疑問
おはようございます。
黄瀬さんと暮らしてから数日。
私は今、ある悩みがあります。
朝の起きると、ソファーで寝ていた黄瀬さんが私のベッドで寝ているのです。添い寝ってやつです。
主「……ん。朝か……」
何か、体が重い、ぱっと横を見ると。
黄「ZZZZZZ……」
主「……………。きゃーーー!!!!」
びっくりした私は黄瀬さんをベッドから落とす。
黄「いった~鈴音っち~毎回落とす事ないじゃないっすか~」
主「#@?#?#!!な…何でいつも私のベッドに入って来るのよ!!」
黄「あーすんませんっす。癖っす」
く…癖だと!!
こいつやり手の男だな!!
このやり取りが、毎朝の恒例行事となっています。
黄「あ!鈴音っち!仕事の時間っすよ!」
主「あ!やばい!」
私はいつもの様に支度をする。
主「それじゃ~行ってきます!後は頼んだよ!自宅警備さん?」
黄「その言い方止めてもらいたいっす~」
そして、私はきーくんの仏壇の前へいき手を合わせる
主「きーくん、いってくるね!」
黄「……………。」
主「??どーしたの?」
黄「い…いや!何でもないっすよ!仕事いってらっしゃい!」
黄瀬さんは、玄関まで見送ってくれる。
そして、帰ってくる時も……。
主「ただいまー!」
黄「鈴音っち!!おかえりっす!!」
玄関で待っていた黄瀬さんが突然抱き付いてくる。
主「きゃ!!また、玄関で待ってたの?真冬なんだから風邪引くよ??」
黄「大丈夫っすよ!鈴音っちの帰りが遅くて心配で待ってたっす!」
主「////あ……ありがとう。」
黄瀬さんは帰ってくる私を、玄関で待っているのだ。
毎日、ベッドに入って来たり、玄関で待ってるし。
やばい、耳と尻尾が見えてきた。
何か、きーくんが人間になったみたい。
……きーくんが人間になったみたい……。
主「…………。」
黄「??鈴音っち?なんしたんっすか?」
主「い、いや!なんでもない!ご飯食べよう!!」
黄「りょーかいっす!」
いや、まさかね…。
ただの思い込みだよね……。
私の中にある疑問が生まれた。