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夢を叶える方法【ヒロアカ】

第14章 青くさい春。




想いを伝えてくれて、ありがとう。


そう言うと鋭児郎くんは、こちらこそありがとう、と頭を撫でてくれた。


安心した私は、また泣いてしまって、鋭児郎くんは困ったような顔をした。いい加減、この泣き虫も治さないと。


「だからって泣くなよ!みんな見てるぞ!」
「ご、ごめん!」
「まぁ、」


そういうと鋭児郎くんは、必死に涙を拭って止めようとするわたしの顔を両手で包んで、彼の顔の方に向かせた。


「そういうところが、好きなんだけどな。」
「んな…!?」
「人のことで必死になれるとことか、な。」


顔に血が集まってくるのを感じた。
なん、えっと……だって、もう……あれ?


「きっぱり諦められるのが1番、“男らしい”のかもしんないけど…ごめんな!まだ好きだ。そんないきなりこの気持ちが消せるほど俺はまだ“男”じゃないんだよ。俺の気持ちの強さなめんなよ?」

「えっと…えあ……え…?」
「ということで、宜しくな!好きになってもらうように、俺頑張るわ!」
「え、わ、わぇ…!?」


鋭児郎くんの気持ちの強さに腰を抜かしそうになった。でも、そういう彼の顔は、清々しく、男気溢れるかっこいいものだった。

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