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夢を叶える方法【ヒロアカ】

第7章 敗けて勝ってその後で




「失礼しました。」


予選で負った怪我の治療をしてもらい、廊下に出る。


予選でこんなにも怪我したのは私だけだ。なんて情けないんだろう。結果……出せなかった。本当に資格なくなっちゃった。


みんなは第二回戦が終わって、お昼休憩に入ったみたい。


「予選敗退だってな。」


下を向きながら廊下を歩いていると声をかけられた。顔を上げてみると、あの紫色のもさもさのくまの彼だった。なにも考えられずぼーっと彼の顔を見上げる。


「マジでヒーロー科いる資格ないんだな。俺の方が強いじゃん。…どうしてお前なんかがヒーロー科いるんだよ。」


彼の、少なからず怒気をはらんだ声に、いつもの私ならたじろいでいただろう。でも、今はそんな元気もない。ただ彼をぼーっと見つめる。


「なんだよ。なんか言えよ。文句あるなら言えよ!……はっ、除籍決まったショックでなんも言えなくなったか?」


プチん


頭の中の何かが切れた音がした。
その音の正体は。

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