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Diable Patron

第5章 一晩の過ち。


裕Side



昨日の夜のことが忘れられない。



俺が好きかと問と日向は


「かもしれないです」



そういった。



あの言葉に俺は驚いた。



それと同時にいつの間にか行動に移していた。



由架を抱いたあと、俺はただ呆然としていた。





彼女の名前を呼ぶとき、いつも悩む。



日向と呼ぶのか、由架と呼ぶのか。



兄さんとの食事のときは不自然だからと理由をつけてあぁ言ったが本当は違った。



全く縮まらないあいつとの距離を縮めたかっただけだった。



でも、いざそう呼んでもいいと言われても由架と呼ぶときは何故か緊張する。



異性にこんな感情を抱いたことが今まであまりなかった。



学生時代、好きと思った人間がいなかった訳じゃない。



けどその時の俺は勉学一番で娯楽なんて二の次だった。



だから恋愛なんてどうでもよかった、今思えばそこまで好きでもなかったんだと思う。




けど日向と出会って俺は変わった。



最初は何かわからなかった。



けど段々と自分が惹かれていっているのがわかった。




日向がうちの部署に移動になったとき俺は自分で自分に引いた。



こんなことをするくらい、あいつが好きだったんだと。



自分が怖くなった。



でも、これが恋なのだろう。



俺があいつを好きなことには変わらない。



だから俺はこの恋愛にしっかりと向き合おうと決めた。



だが、酒の流れであんなことをしてしまったことに後悔している。



段階を踏みたかった。



けど由架が抵抗しなかったことにも驚いた。



女をろくに抱いたこともないやつが酒と空気の流れで抱けるのだから酒の力はすごい。




帰ったら、とりあいず日向と話そう。





勝手に話を頭の中でまとめて仕事を始めた。
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