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# 3104【気象系】

第4章 # 4n5







ここじゃなんだから。

そう言って工房に戻る様施してくれた達也さんに深く頭を下げて、四人で店を出た
サーフボードは置いたままでいいよ、って。


「レンタカー、借りてるんだ?
返して来なよ。宿は?取ってんの?」

「いや、こっちでラ…」

「…っ、まーくん…!」


慎吾の質問に返そうとした相葉くんを
カズが真っ赤な顔して制するから驚いた


「これから何処かホテルでも探そうかなって、思ってて、」

「ノープランなんだ? 東京へはいつ帰る予定?」

「明後日、です」

「じゃあさ、うちで寝泊まりしなよ。
工房兼自宅なんだけどさ、元々ペンションだったから部屋は余ってるんだ」




食堂だった一階はワンフロアにして、工房に。
二階のファミリータイプの部屋はリビングに、その隣りは僕の部屋として。向かいの部屋は慎吾の部屋として使っていた
慎吾の隣りの部屋は、達也さんや城島さんが酔い潰れた時用にと、ツインの部屋をそのままにしてある


「いいんですか?」

「いいよな、智」

「…うん、」




…変な、感じだ。
15年、だぞ…?
兄弟とはいえ、人生の半分を…僕達は別々に暮らしていたんだ


「…ホントにいいの?」


28にもなって、子犬の様に上目遣いで様子を伺う所は変わってない




「何言ってんだ、当たり前だろっ…」




…ぶっきらぼうに聞こえただろうか
本当は嬉しい癖に
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