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# 3104【気象系】

第4章 # 4n5


「僕、出ますね」


レジの中に入り、受話器を取る


「はい。lyricです」


ボードリペアの依頼の電話。
状態を聞いて、工房に持ち込んでもらうことにした


「では、お名前と連絡先を…」


受注書に必要事項を書き込んで行く
買う物が決まったのか、達也さんがお客さんと共にレジの所までやって来た

ここだと邪魔になるかな。
そう思って受話器を耳に当てながら、受注書を持ってレジの奥へと移動する




「大丈夫ですよ。工房の場所はわかりますか?
えぇ、そうです。念の為電話番号をお伝えしておきますね ―――」


その時、背後で店のドアが開く音がして。


“いらっしゃいませ”

“山口さん、いらっしゃいますか?”

“自分ですけど、”

“サーフボードのオーダーメイドをお願いした相葉です”

“お待ちしてましたよ! こちらに用意できてますんで”




あっ。桜のボードのお客さんだ。
そう思ったけど、電話対応をしていた僕は背中を向けたまま暫くそこから動く事ができなくて。


「はい、ではお待ちしております。
お電話ありがとうございました ―――」


ふぅ…
お客さんの所に飛んで行きたいけど、先にこっちをやらなくちゃ。

電話を切って、工房と城島さんに受注書をFAXした後、ファイリングする


「智、レジお願い」


今度は慎吾が接客していたお客さんのレジを頼まれて。
苦手なレジを一生懸命にこなす中、




“凄い! オーダー通りですね!”




さっきのお客さんの声が聞こえて
あぁ、満足してもらえたんだ。って、一人頬を緩ませた
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