第5章 選択と決意

〜暦 side〜


梢に相談しても、何もスッキリしなかった…ぶちまけられただけマシになったけど…


悶々としたまま自分の部屋に戻って、部屋着に着替える。


ポッケからスマホを出すと、仁花ちゃんから着信があったのに気付いた。


暦
「何だろ…？」


取り敢えず、折り返しかけてみる。


谷地
《もっ、もしもし！》


暦
「仁花ちゃん、さっき電話出れなくてゴメン」


谷地
《ううん！私も急にかけてしまって…》


暦
「何か用だった？」


谷地
《用というか日向が…日向と影山君がっ！》


仁花ちゃんがかなり慌ててる。


部活の後、翔陽と飛雄に勉強教えてくれてたんだよね…そこで何かあったのかな。


暦
「まさか、2人が何か迷惑を⁉︎」


仁花ちゃん家で喧嘩始めたとか⁉︎