第5章 選択と決意

谷地
《いや、迷惑とかそういうのじゃなくて…》


仁花ちゃんは、私に電話をかけた経緯を説明をしてくれた。


暦
「Σえええ⁉︎」


聞いてビックリ、さっきまでの悩みも忘れる程に！


暦
「翔陽と飛雄がウシワカ追いかけて白鳥沢に偵察に行った⁉︎」


谷地
《う、うん。それで、私止めた方が良かったと思って暦ちゃんに電話を…》


仁花ちゃんの住むマンションの前は、白鳥沢のランニングコースらしい。


翔陽と飛雄なら、ウシワカに会ってタダで済ます訳ないか…


谷地
《生きて戻ってると良いんだけど…》


暦
「多分、大丈夫だよ」


失礼な事してないと良いけど。


…にしても、


暦
「私も会いたかったなぁ…わっくん」


前に会えた時は、あまり長く話せなかったし…


谷地
《？…“わっくん”？》