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隣の君

第10章 好きなのは…?


この最悪な状況を前にしても


「あれ…その人誰ですか(笑)?」


動じることなく不思議そうに

笑顔で首をかしげる松本くんを前に



「こいつに勝手に触んな…」


なんてお隣さんは

噛みつくそうな勢いで

松本くんを睨み付ける…(汗)



でもそんなことを

一ミリも感じていない松本くんは



「あぁ…分かりました(笑)

この人が昨日先輩が言ってた

付き合ってるか付き合ってないか

微妙な人ですね?

初めまして…

僕先輩と同じ会社で働いてる

松本といいます。


でも不思議ですよね…

なんかこう初めてな気がしないというか…

どっかで見た顔という…


ってあれ…?

先輩この人…テレビに出てる人ですよね?


うわっ…すごいなぁ(笑)」


なんてぺらぺらと饒舌にしゃべり続け

案の定…



「うっさいなほんま…

俺とこいつが微妙やろうがなんやろうが…


嫌がってるやつを無理やり襲うんは

男としてあかんやろうが!?」



なんてお隣さんの

怒りボルテージは上がる一方で



慌ててそんなお隣さんの腕を掴み



「この子はいつもこんな感じなんで

もうほっときましょう…(汗)?


ほら松本くんも早く家に帰って…?」



そう言ってお隣さんの背中を押し

家に入ろうとしたものの


扉が閉まる間際聞こえてきた



「せっかくお隣に越してきたんで

明日は一緒に会社行きましょうね(笑)」


そんな松本くんの言葉に


お隣さんが

ぴくりと反応したのが

触れている背中から

伝わってきた…(涙)

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