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隣の君

第9章 近くて遠いお隣さん…


すばるside


「はぁぁぁ…」


ロケバスの中

でっかいため息を吐き出す俺と

隣に座って本をお読みになられてた

横山さんの目が合う…


「なんやねん…

また"上手い飯"ちゃんのことで

悩んでんのか(笑)?」


そう言ってにやけながら眼鏡を外し

読んでいた本を閉じた横山さんに



「そら悩むやろ…?

だって触りたいやん?

でも触られへんやん?

もう…欲求不満やん(涙)?」



そう溜まりにたまったうっぷんを

一息に吐き出すと



今度は前に座ってた安が

席と席の間から顔を出して…



「珍しくない…?

しぶやんがそんな風に悩むの(笑)」



なんて不思議そうに首をかしげる…



そんな安の言葉に被せるように



「そもそもなんで触られへんねん?

きっかけがないんやったら

ちょっと強引に押し倒すぐらい

したらええんちゃうの(笑)?」



なんてにやにやしながら

聞いてくる横をにらみながら



「そんなん出来るか!


普通に抱きしめただけで

ガチガチに体固まんのに

押し倒したりしたら確実に壊れるわ(笑)


嫌やねん…そんなんは…

もう泣かしたりとかしたないねん…」



そう小さな声で呟いたら


安と横は声を合わせて


「大人になったんやなぁ…(涙)」


なんてしみじみ言うてくるから


「うっさいわ…ぼけ!!」


そんな俺の叫び声が

ロケバスの中に響き渡った(笑)
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