• テキストサイズ

rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第6章 rain of teardrop-6



「、・・すり・・・」

「あん?・・・ああ、忘れちゃいねえよ・・・ん、・・・ほらよ」


そのたっぷりと汗を掻いた大きな身体は、軽く手の甲でまず汗を拭う。
ナッシュのように、丁寧に気品よくとまではいかないものの、服を整えたシルバーはおもむろにまた携帯を取り出した。

それを名無しの目の前でちらつかせ、ぐったりと横になったままの彼女の不安を容赦なく煽る。

長かった行為の合間に記録した、写真や動画が確かにここにあること。

いまどきウェブ上に流されれば、名無しの人生はそこで何もかもが終わるだろう。

敢えてそうしないことで、シルバーは自分との関係を継続させることを強要した。


/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp