• テキストサイズ

rain of teardrop【黒バス/ジャバ】

第5章 rain of teardrop-5



「動けよ・・・名無し」

「ッ・・・、ふ・・ぅ・・」


ふと、ぴたりと付けた上半身が自由になったかと思えば、それはシルバーが名無しに課せた条件を満たす為の手段に入っていたから。

名無しは馬乗りにならされた彼の上で腕を着き、腰を揺らすことを強要されていた。

悔しくてならなかったのは、シルバーが自分の好いところにあたっている所為か、律動のない状態では満足な気持ちが半減していたということ。

意地でも気持ち好いなどと思いたくないのに、嫌がっていても、身体の奥に蠢く愉悦の元が、静寂そのものを嫌がっていた。


「・・・ッ」


見下ろす状況のなか、シルバーはただ笑って名無しを煽る。

その表情は、名無しがまもなく折れ、自ら腰を振るという確信を抱いた、実に勝ち誇った顔をしていた。




「!・・・はは・・ほらな・・・できんじゃねえかやっぱりよ。・・上手ぇ上手ぇ」

「・・ッあ・・・、んぁ・・」


非力な自分が心底憎い。

名無しはゆっくりと腰を動かすと、シルバーの命令にひとり従った。


/ 428ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp