第5章 第四話 「泣かす様なことさせねーから」

そして翌日
ミーティングルームにて
川上、吉村、朝比奈と
松崎取締がホワイトボードの前に立つ
俺の前のテーブルに座る


「これからやることを
スケジュール表にまとめたから見て欲しい！」

プリントアウトしたものを
川上にまとめて渡しながら言う

「あと朝比奈！」
「はい？」

プリントを受け取りながら
返事をする朝比奈

大きい巻いた紙を持ってきて
言う

「これ貼るの手伝ってくれないか？」
「いいですよ！」

朝比奈が立ち上がり紙を
受け取りながら言い2人で
ホワイトボードに貼り付け
朝比奈が席に戻る

「で！本題だが」
「営業部と総務部の調査をするんですね？」
「ああ！
川上は総務部に行ってほしい！」

松崎の言葉に頷き
川上に指示する

「わかりました！」
「で吉村は！」
「営業部で愛川さんから
目を離すなですね？」

言いたい事が分かったらしく
俺の言葉を遮って言う吉村

「ああ！ぴったりと離れずにな？」
「なんか葛城代表が言うと
なんか別の意味に聞こえますね」
「ふふっ言ってろ！」

ニヤニヤにやけながら言う朝比奈に
笑いながら返事をする

「僕はどうしましょ？」

仕事の内容に話を戻す朝比奈

「俺が昼から営業部の得意先回り
営業部のヤツらと行くからそれについて来て
ほしい」
「了解致しました！」

俺の指示に頷く朝比奈


「あとは松崎！」
「はい？」

松崎総取締に声をかけると
首を傾げながら返事をされる

「何人か秘書課で手の空いてる者は
居るか？
手伝ってもらいたい事があるんだが」
「では室長に聞いてみます！」

松崎総取締が秘書室に連絡をし
2、3人秘書が来てくれる事になった