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表は次期社長候補裏の顔は夜の帝王様?

第3章 「耳弱いんだな」


そして
食事を摂り
タバコを吸いに非常階段の
踊り場に行き
数分経つと足音が聞こえ
泣き声が聞こえてくる

やっぱり愛川くんが
ここで毎日泣いてるのか!

「ふっグスっ…っ………」

今すぐ抱きしめに行って
涙止めてやりたいぐらいだが
拒否されるの目に見えてるからな…

と思いながら
泣き声を聞いてると去って行く
音が聞こえ
愛川くんが居たであろう
場所に上がって行き
座る

「ふーっ」


どう守ってやったらいいんだ…
遠くで見守るだけとか
そばに居ねーと守ってる事に
ならねーだろ…


俺があの子のそばに居たいだけか…

そう思いながら
非常階段から立ち去る

そして定時が過ぎ
社内に残っている人が少なくなり
俺と吉村は営業部に向かう

するとパソコンに向かう
愛川くんを見つけるが
机の上と愛川くんが座ってる
椅子の両横に書類が山積みになっている

部屋に入っていき
愛川くんに声をかける

「お疲れ様!愛川くん手伝うよ!」
「え?葛城代表?」

声をかけると
突き放したはずの俺が来て
驚いたのか呆然としている

「篠原くんから頼まれてね」
「いえ1人で大丈夫ですから」
「この量をか?いつもよりあるんじゃないか?」

山積みになっている物に
視線を送り愛川くんに言う

「それは…」
「男に頼るのも女の仕事だぞ?」

返答に困っているように見え
吉村が声をかける

「ではやりますか?
愛川さん置いてあるのは情報処理だけですか?」
「いえ!コピーするものや
書類倉庫に持って行くものや
会議書類制作するものとか混ざってます!」
「分かりました!……」

書類を手に取りながら言う

「お?スゴイな…書類全部に付箋つけて
分かりやすくしているのか」
「じゃあ書類をカテゴリー別に
分けましょう!代表」
「おぅ」

吉村がテキパキと段取りをしていく

「愛川さんは今なにを?」
「今は会議書類を作ってます!」
「じゃあ会議書類を愛川くんの所だな」

やる事を確認しながら言う
俺に声をかけてくる愛川くん

「あの…葛城代表…」
「なんだ?」
「パソコン出来るんですか?」
「ふふっ!!」

愛川くんの言葉に
笑いだす吉村

「吉村?何を吹き出してるんだ?
こら、俺を誰だと思っている!」
「ごめん…なさい」


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