第1章 守ってみせる :サンジ
「やめてくれっっっっ!!!!!」
『わぁっ!!!?』
ドタッと何かが倒れる音がする。
どうやら俺は悪夢を見ていたようだ。
いつも通りの自分の部屋の光景が広がっている
ふと音のした方を見ると────
「っ!みことちゃん!!!?」
『いってて〜、サンジさん!おはようです!』
「ど、どうして..........」
夢の影響もあり同様が隠せない
『サンジさん、いつもより起きるの遅いなぁ〜って気になって部屋来てみたら魘されていたので起こそうかと』
へへへと照れくさそうに笑う彼女はいつも通りで
気が付いていたら思いっきり抱き締めていた。
『わぁ!?サンジさんっ!!?/////』
顔を真っ赤にしてたじろぐみことちゃんの
肩に顔を埋めて心地の良い少し早めの心拍音に身を委ねる
みことちゃんは黙って俺の頭を撫でてくれる
そんな優しさが心に染みる
先程の夢を思い出し泣いてしまった。
理由も聞かず黙って背中を撫でてくれる。
「ズズッ..........」
『落ち着いた?』
「ごめんな、頼りなくて」
『え、えぇ〜w そんなことないよ〜』
パタパタと手を振るみことちゃん
『辛いんでしょ?そういう時の彼女でしょ』
照れくさそうに、得意げに言う彼女。
「......夢を見たんだ」
『夢?』
「......みことちゃんが俺を庇って死ぬ夢」
『...その夢のアタシは馬鹿だなあ』
そうケラケラと笑う彼女に驚く。
「どうして?」
『だって、こんなに素敵な人を置いて行くなんて』
ふふふ、と恥ずかしそうに俺に擦り寄ってくる
「..........本当に、みことちゃんは」
『ん?』
「いや、何でもない。みことちゃん朝ごはんは何がいい?」
『ホットケーキっ!』
甘い甘い君の笑顔