第16章 私立リアリン学園!~アラレオ~ 情熱編
アラレオ 情熱編<R18>
~ランチタイム~
ゆっくりと腕を下げられる。
こうしていると、三人で並んで手をつないでいるみたいだ―――。
キュッ。
掴まれたままの両手首に、同時に力が込められる。
その沈黙に耐えきれず、アランとレオを見る。
二人の緋色の瞳が、いつもより赤く、強く、輝きを放っていて………。
「ア、アラン?レオ?」
「なんか、俺、やばいかも。マイン先生、弁当………食っていい?」
「俺達、お腹すいちゃったみたい」
「へ………?」
その、唐突な質問に驚いたけれど―――。
そうだ、今は、お昼休み。
お弁当食べる時間なんだよ。
そうだよ。
………食べないとね。
「うん、いいよ。食べよう」
私は、明るく言う。
アランとレオが、顔を見合わせる。
二人のそんな様子を見て、ちょっと焦る。
えっと………。
私、何か変なこと、言ったかな?
「本当にいいのかよ?」
「じゃ、遠慮なく」
そう言ったかと思うと―――。
右の耳をアランに、左をレオに噛みつかれていた―――。