第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~
と。
二人が、同時に吹き出す。
「すっげー、おもしれえ」
「アラン、笑いすぎ」
クックッ………と、二人は、可笑しそうに笑い続けている。
………。
私、もしかして、からかわれた?
「もう、怒った!!!」
私は、恥ずかしさと怒りで、アランとレオに拳を振り回す。
「おっと」
二人は、うまく私の攻撃をかわし―――。
右手首をアランに、左手首をレオに掴まれてしまった。
「こうやって、せーのっで、持ち上げる?」
「いいな、それ」
二人は、私の手首を上に引っ張りあげようとする。
「離して!!!」
「俺ら、悪ふざけ、し過ぎ?」
「ごめんね、マイン先生?」
両方から、顔を覗き込まれる。
………この双子、悪いことの時は、息ピッタリなんだね。
危険な予感をさせる、アランとレオ。
私は、ドキドキしていることを悟られないようにと必死で。
怒ったふりをして、二人を交互に睨むのが精一杯だった―――。
※次ページより、情熱編<R18>となります