第6章 私立リアリン学園!~イケヴァン・レオナルド~ 情熱編
眉をひそめる。
ん………ぁ、なんで………。
ギチギチと苦しいほどに、容量を満たしていて。
痛いくらいなのに―――。
熱くて、気持ちいい。
溶けてしまいそう………。
私の反応を伺うかのように、じっとしている。
たまらず腰を揺らす。
その様子を満足そうに眺めながら、呼応するかのごとく、ゆっくりと腰を動かし始める。
ふ、ぁ、ん、すご………激し………。
彼のモノは、私のナカで激しくグラインドする。
「ぁ、これ………気持ちぃ………」
私も、その動きに合わせて夢中で腰を動かす。
早まる律動。
お互いの体温が高まっていく。
流れ落ちる汗。
見上げると、琥珀色の瞳が優しく輝いていて。
その瞳に吸い込まれそう―――。
「………ああぁっ、もっ………んぁ、あぁっ………」
頭の中が、突然、真っ白に埋め尽くされて。
これ以上にないほどの充足感が、急激にやってきた―――。
チャリンッ。
小さな音を響かせて、右手から鍵がこぼれ落ちた。
その瞬間、はっと我に返る。
「小娘」
「………違っ、マイン、です」
「ん?」
「マインって………いいます」
そう言うと、急に泣きたくなってきた。
………なんで、こんなコトしてるんだろう。
それも、今日、初めて会った人と。
この人は、私の名前さえ知らない。
それなのに。
なんで、こんなコトになったんだろう―――。