第6章 私立リアリン学園!~イケヴァン・レオナルド~ 情熱編
「それは、了解ってことか?」
「………っ、何を、言ってるんですか?」
レオナルドさんの指が、ゆっくりと首筋を辿る。
甘いタバコの香りとともに、彼をすぐ近くに感じ………。
気づくと、私の首筋には、痺れるような痛みが走った―――。
「………な、何をっ………」
歯をたてられているのだろう。
突き刺さるような、痛み。
それなのに。
同時に襲ってくる何とも言えない甘美な、ゾクゾクとする感覚。
それは、首筋から徐々に全身へと伝わっていき………。
「やめ………」
身体から力が抜けてしまいそうだ。
振りほどこうと思っているのに。
どこかで、このままでいたいと思う自分がいて―――。
「嫌なら大声出せよ。店にいる奴らがすぐ駆けつけてくる。それに、ここは鍵なんかかけちゃいねえ。逃げたきゃ逃げろよ」
先ほど噛んだ箇所をいたわるかのように………首筋に、ついばむようなキスを繰り返す。
そうしながら、私の手を開かせ、鍵を握らせる。
「………」
声を出さないように必死で堪えて。
されるがまま―――。
「こうされたかったんだろう?」
顔が離れて、目と目が合う。
と。
ふいに、唇に温かい感触が触れる。
何が起こっているのか理解できなくて。
私は、目を見開いたまま、キスを受けとめていた―――。
「待っ………」
隙間から声を振り絞ると、そこから熱い舌が入り込み、舌を絡めとられる。
「………ん、ぐっ………う、ん」
強引に、口内をかき回されて―――。
………っ、息、できない………。
く、苦し………っ。