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死の道へ

第3章 「対面」


だが……いずれかわかるだろう。

しかし、二度とはないはずだ。

隠せて二度と死体が見つからない場所は……。

俺は、考えついた。

大鎌をなぎ払って、死神に睨みつけた。

『まさか、あの谷底か!?』

死神は、俺から離れて……。

『そうだ……。あそこならば、誰も見つけられない。』

確かに、あの深い谷底なら見つからない。

あそこの谷底は、探索が不可能らしいと聞いたことがあったな。

あそこに落ちた者は、二度と帰って来ないらしいと言われている。

俺は、歯を噛み締めた。

なんで、こんなに人を殺すだろうな。

死神は、血も涙もないのか……。

俺は、再び死神に襲い掛かる。

カキーンッ!

さっきよりも、大きな音がした。

死神は、俺から離れた。

『っ…今回は、ここまでか…殺すのは次回にしておくか。』

半分焦っていて、黒い霧が発生して死神は、消えていった。

俺は、その様子を茫然と見た。

そして、剣を見た。

さっきの剣の威力は、凄かった。

そう感心をしていた。

俺は、剣をしまって……谷底まで歩いた。

谷底は、すぐそこだった。

俺は、谷底を覗いた。

やはり、真っ暗だ。

俺は、溜息をした。

しょうがない…学校に戻るか。

俺は、急いで学校に向かった。

~???~

フードを被った死神は、壁に手をついて呼吸を整えていた。

『…っ。流石は…天河瀞哉。こちらも、そろそろ本気でいかないと。こちらが、死ぬ番だ。』

そして、どこかへと歩き始めた。

~武道場~

武道場に着いて皆は、自主練をしていた。

なんて、説明した方がいいだろうか。

そう考えていると、先生が俺に近寄って来た。

「天河、いたか?」

俺は、首を左右に振った。

先生は、腕を組んで悩んでいた。

「…警察に捜してもらうしかないか。」

そう呟いていた。

……先生、もうその子はどこにも居ませんよ。

本当は、そう言おうとしたが、何故だか、口が動かなかった。

俺は、ある意味嘘を付いているのかもしれない。

だけど……言えなかった。

俺は、その気持ちを打ち消そうと左右に首を振った。

今は……部活に集中しなくてはならない。

気持ちは暗いままだった。
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