第3章 「対面」
大鎌が、ゆったりと地面から引っこ抜く。
……やっぱり、いたんだ。
俺は、死神を睨んだ。
そして……。
『あの子は…どうした?』
俺は、能力を使った。
緑の文字が、宙に漂い始めた。
死神は、悪笑いをした。
『どうしたと思う?』
紫の文字が、漂った。
死神は、言って俺に、向かって走り出した。
大鎌が、左から来た。
避ける。
剣を呼び、構え大鎌を、受け止める。
そのまま……。
『こ、殺したのかっ!?』
死神は、悪笑いをし頷く。
こ、殺した!?
そんな馬鹿な……。
俺は、大鎌を振り払い怒りのまま死神に、攻撃をする。
勿論、死神はかわす。
連続で剣で攻撃をするが……。
『怒りのままでは、隙が生まれてしまいますよ。』
俺は、剣を振り上げた瞬間……。
死神は、俺の腹に向かって、思いっきり蹴った。
『っ!…がっ!』
かなりの痛みが俺に、襲い掛かった。
俺は、左手で腹を抑えた。
そして、死神からある一定離れた。
『っ…威力、すごいな。』
本当は、感心してる場合じゃないけど……。
そして、ツカツカと歩いて向かって来る死神。
『どうした?ここで死ぬか?』
俺に、向かって大鎌を振り下げようとした瞬間……。
俺は、思いっきり剣を振った。
カキーンッ!
物凄い音が、鳴った。
剣の威力のせいか、死神はよろめいた。
俺は、この隙に死神のフードを掴もうとしたが……。
黒い霧が発生した。
掴んだ感覚がなかった。
死神は、遠くの方に姿を現した。
瞬間移動か?
そう考えてしまった。
『なかなか、やるではないか…天河瀞哉。今のは、危なかった。』
流石に、死神でも焦りを感じたのだろうか。
再び剣を構える。
俺は、死神に向かって剣を振り下げた。
カキーンッ!
大鎌で防ぎ払って、左から大鎌が襲い掛かってくる。
防ぐ。
俺は、剣を振りながら言った。
『殺した子は、どうした!?』
死神は、悪笑いをしながら言った。
『さぁ~ね。…でも、死体は探してもないよ?二度とね。だって…。』
もう、一度上から大鎌が振ってくる。
防ぎ、思わず考えてしまった。
ここに、死体を隠せる場所は、いくらでもあるはずだ。