第3章 「対面」
『そうか…。だが、今の実力だったら、勝てるのでは?』
『…確かに、次には必ず殺す。』
お互いに、頷いていた。
~次の日~
俺は、目を覚ました。
体をゆっくりと起こした。
まだ、疲れはあんまり取れていないみたいだ。
だが、今日は学校だしサッカー部の男子が気になる。
恐らく、もう病院や警察に届けられたのかもしれない。
とりあえず、朝ご飯だ……。
俺は、リビングに向かった。
そろそろ、闇璃が来る時間だ。
急いで下りないと……。
~リビング~
リビングに着いた時……。
扉のノック音が聞こえた。
きっと、闇璃に違いにない。
そう思って、扉を開けた。
「おはようございます。瀞哉さん!」
お辞儀をして、俺に挨拶をした。
相変わらず真面目だな。
俺も、笑って挨拶をした。
「おはよう、闇璃。まさか、今日も朝ご飯を?」
その言葉に彼女は、元気よく頷いた。
作るために来ました!と元気よく言った。
俺は、お礼を言って中を通した。
早速、闇璃は台所に立った。
テキパキと動いていた。
俺も、椅子に座って闇璃の作る姿を見ていた。
しばらくして、闇璃はご飯、味噌汁、目玉焼き、サラダを用意してくれた。
俺は、箸を持って手を合わせて、いただきます。と言って食べ始めた。
「ん!流石は、闇璃、美味しいよ!」
彼女は、微笑んで、ありがとうございます。と言っていた。
その時、何処からか、冷たい視線を感じた。
今、目の前にいるのは闇璃だけ……。
俺は、彼女を見た。
しかし、彼女は微笑んでいて、俺と目が合った時、不思議な顔をした。
「?どうしたんですか?」
俺は、首を左右に振った。
「いや、何でもないよ。」
今の視線を気にしちゃいけない。
何故だか、そう思ってしまった。
闇璃には、心配されたくないと思ってしまったからだ。
俺が、食べ終わると、学校の行く準備をし、家を出た。
さっきの冷たい視線が頭から離れなくなってしまった。
闇璃では、ないような気がした。
俺達は、学校に向けて歩き始めた。
流石に、彼女と一緒に登校するのは慣れた。
しかし、皆の視線は痛い。
彼女は、何ともないけど……。