第3章 「対面」
逃げたのかもしれないが……。
さっき言ってた、『時間だ』という言葉が気になった。
今の死神は……時間関係なしで現れるはずなのに……。
……考えても仕方ない。
今日は、逃げられてしまった。
今、この校庭にいる人は、死神に殺された……男子と……。
俺だ……。
助けるのが遅かった。
背中から赤い液体……血が流れていた。
もう、助からない。
恐らく、貫通しているのだろう。
それも……一発で殺した。
死神は、すごい力の持ち主なのかもしれない。
……どうしよう。
この男子、どこのクラスだ?
服装は……サッカー部だ。
……1人か……。
この男子は、単独行動していたところ、死神に狙われたのかもしれない。
とりあえず、この男子を、どうしようか……。
警察に、連絡を……。
だが、この時間に電話をして、俺が怪しまれないかな?
そんな場合じゃない、早く連絡を……。
先に、職員室……空いてるのか?
その前に、先生いるのか?
そう考えていると、遠くから足音が聞こえてきた。
恐らく、他のサッカー部だろう。
俺が、ここにいては変に思われてしまう。
俺は、走ってこの場から離れた。
可哀想だが……。
俺は、心の中で謝っていた。
~瀞哉の家~
たくっ……。
つ、疲れた……。
俺は、帰ってきたらさっそく椅子に座った。
流石に、死神との戦いは疲れた。
ましてや……初めての戦いだ。
剣を降っていて、相手の隙がなかった。
戦っていて、気づいた事は……。
そうだ!
相手の身長が俺よりも、小さい事しかわからなかった。
でも、動きは相手の方が上だった。
悔しいが……。
仕方ないもっと修行をして、死神を殺すしかない。
だが……相手の親も殺されていたなんて……知らなかった。
死神が、復讐する気持ちは、わからなくもない……。
こんな事考えても仕方ない。
俺は、自分の部屋に向かって、早速ベッドに横たわって、深い闇へと落ちていった。
~???~
その頃、ある部屋に謎の人物が2人いた。
『…どうだろうか、天河瀞哉の実力は?』
紫の文字が……宙に漂っていた。
『油断をすると、我が死ぬところだ。』