第3章 「対面」
……死神は、また拓弥の事狙うかもしれない。
何故、そこで拓弥を狙うのかはまだ不明だが……。
今夜……誰を狙うかわからない。
今日は、夜遅くまで起きてようかな……。
修行も大事だが、とりあえず死神が誰なのか確認したいし……。
そう思って、俺は修行部屋にある剣を取りに向かった。
~???~
『今夜は、誰を狙えばいいか?』
紫の文字が、宙に漂っていた。
そういう会話をしている謎の人物が2人。
もう1人は、答えた。
『誰でもいい。しかし、天使との戦いは避けろ。』
『…天使、天河瀞哉の事だな。わかった。だが、あちらが攻撃を仕掛けなら、こちらも容赦しないから。』
もう1人は、頷いた。
『今夜は…気まぐれで選ぶ。』
という会話をして、1人は部屋を出た。
そして、もう1人は、元から椅子に座っていたところから、動かなかった。
この様子だと、上下関係があるみたいだ。
~夜~
夜になったのはいいけど、死神相手って初めてだな。
俺……ちゃんと戦えるのかな?
いや、自分の実力を信じよう。
でないと、死神に負ける。
俺は、最後まで戦う。
そう思っていたところ、何故だか重い空気が流れた。
この気配は……死神だ。
何処だ?
そう思って、気配を辿りながらその方向に向かった。
この方向は……学校?
まだ、誰か残っているのか?
死神の狙いは、誰なんだ……?
そう思っていると……。
「うわわわ~~~~っ!!!」
悲鳴の声が聞こえた。
もう、やられたのか!?
今の悲鳴は……校庭の方だ。
悲鳴の声は、おそらく男子か……。
俺が、校庭に着いた時……。
ブッシュッ!
大鎌が目に入った。
大鎌には、大量の血が付いていた。
死神の近くには、男子が倒れていた。
もう、死んでしまったのか……。
悔しさが、湧いてきた。
そして……。
死神が言った。
『…あれ以来だな、天河瀞哉。良かったな。お前の親友、碕雫拓弥が生きていて…。』
紫の文字が、宙に漂い始めた。
声的には、まだ若い感じがした。
しかし、その声で男か女かは、わからない。
それに、フードを被っているせいで、顔も見れない。