第3章 「対面」
「はい、そうです。死体は…どうやら、体育館の裏にあったらしいです。」
彼女は、説明をした。
俺も、拓弥もその話を黙って聞いていた。
やっぱり、死神が殺したんだな……。
また、阻止が出来なかった事が悔しいな。
幸い、拓弥のところには、死神は現れなかったらしい。
そして……。
「すみません。これから、部活あるので、失礼します。」
と闇璃は、言ってこの場を離れた。
拓弥も、これから部活があるらしい。
俺は、拓弥の部活に行く事にした。
どうしても、本が気になった。
~オカルト研究部同窓会~
俺は、椅子に座った。
そして、拓弥が言っていた本を見せてもらった。
後ろのページを見た。
……やはり拓弥が言った通りにページが切られている。
死神が、やっぱり破ったのか?
その様子から、拓弥は困った表情になっていた。
「困るよな、せっかく手に入れた本なのに…。」
俺は、ふと思った。
この本、何処で手に入れたんだ?
俺は、拓弥に質問をした。
「拓弥、何処でこの本を手に入れた?」
拓弥は、一瞬焦った顔になった。
何か、隠してるな……。
「い、いや。そ、それより、他の情報が分かったら教えるよ。」
誤魔化されてしまった。
でも、言えない事情があるのだろう。
それは、仕方ない事だ。
拓弥とは、いろんな話してかなり時間が経ってしまった。
俺と拓弥は、一緒に帰る事にした。
闇璃は……部活か……仕方ない。
コンビニでも、寄って帰るか……。
~外~
俺は、拓弥と話ながら帰った。
すぐに、俺と拓弥は別れて、俺は、コンビニに寄った。
相変わらず、弁当の数が少ないな。
もう、夕方過ぎてるから仕方ないか。
この前も、こんな事があったな。
親が、居ないことに俺は寂しい。
でも、最近は闇璃が来てくれるおかげで寂しさもなくなってくる。
彼女には、感謝でいっぱいだ。
とりあえず、家に向かうか……。
~瀞哉の家~
俺は、溜め息を出しながら椅子に座った。
コンビニで弁当は、温めてもらったからすぐ食べないと……。
そう思って、弁当の蓋を開けた。
食べながら、俺は、死神の事を考えていた。