第1章 ルイ様専属騎士、参上!!
執務室に戻ると、今度はルイ様が出掛ける支度をしていた。
『私も着いていきます!!』
慌ててルイ様に駆け寄って連れていってくださいと目で訴えると、ルイ様は少し困った顔をした。
もしかして、迷惑なのかな?
ルイ様に迷惑は掛けたくないけど、留守番してるのは嫌だ。
何度か置いて行かれた事があって、待ってる間はすごく寂しかった。
それに私はルイ様の守護騎士なんだから、ルイ様を守るために傍に居ないといけないんだ。
『ルイ様の迷惑にならないようにしますから!』
「……、…いいよ」
渋々だけど、頷いてもらえたことに喜びを隠しきれずに両手をあげて喜ぶ。
腰にしっかりお爺ちゃんから貰った剣があるか確認して、さっき食べたお菓子のカスが付いていないように口周りを擦る。
「行ける?」
『はい!』
準備の済んでいるルイ様の斜め後ろについて、喜びに踊る胸の中を落ち着かせた。