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第2章 うしろのしょうめんだーぁれ


そもそもの始まりは、ゴンの「缶蹴りしよう!」の提案からだった。
二次試験が終わり、今は三次試験会場へ行くまでの道程。
今夜一杯は休めるんだけど、別に疲れてなんていないオレ達は、飛行船内探検で走り回っていた。
探検の最中に缶蹴りをしようって流れになった。飛行船内は充分に隠れられる程広くはないので、照明の点いていないここで、少しでも緊張感を増そうとしたが、全員暗闇には強いので意味があるのか無いのか。


そのメンバーは、オレ、ゴン、それから……エレン。
そいつが最初鬼をやって、オレとゴンが逃げて、さて向かうかと気配を探ったら……気配が一箇所に定まらない、この異常事態。
あっちに居るのかと意識を向ければ、反対側からも気配を感じ。
そっちを振り向けば、今度は至近距離に吐息を感じる。
なのに、どこにも、居ない。

あいつの能力? 何かの技術? ……ひとつ確かなのは、こんな技量を持っているあいつを暗殺るのは至難の業だろうってこと。

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