• テキストサイズ

イケメン戦国 「めぐり逢い」

第10章 みつなり


「秀吉様、こちらの処理は終わりました」

頼まれた仕事を終わらせ、三成は帳面や巻き物を秀吉に指示された場所に戻す。

「本日はこれでよろしいですか?」

「ああ、これで終わりだが、夕餉を一緒に摂っていけ」

「ありがとうございます」

秀吉は集中すると時を忘れる三成を心配して、仕事ついでにしょっちゅう自分の御殿に呼んで、夕餉を共にするようにしている。

「おまえが来ると女中達がかしましくてな」

秀吉が苦笑しながら言うと、三成は恐縮して答える。

「秀吉様がうるさく思われるのでしたら、ご迷惑ですし帰りますが…」

「ああ、違う、そういう事じゃない。その反対だ、三成」

慌てて言い直す秀吉を、不思議そうな顔で三成は見る。

「反対、ですか?」

「うちの女中達はかしましいのは、三成、おまえが人気があるからだよ」

「…私が、ですか?」

心底驚いた顔をして三成は秀吉を見る。

「何を言われるかと思いましたら…
私より秀吉様や政宗様が町のかたがたから人気はお有りでしょう」

秀吉は諭すように言う。
/ 565ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp