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そして今日も生きていく【R18】

第3章 将樹


樹輝side

公園のベンチに将樹、俺そしてヒカルが座っていた。

「……なんで分かった……」

「……そいつの目……」

「目?」

「普通のやつとは違うんだ。ほら。」

将樹が俺に目を見せてきた。
将樹の目は茶色い。
普通の目にしか見えない……けど……
よく見たら目の奥が少し変だ。
吸い込まれそうな感じ。
怖い……でも綺麗だ。

そう、ヒカルと同じ。

「ちょっと待て……てことは……お前……」

「あぁ。俺もだよ。」

すると、将樹の目が輝きを放ち目の前から消える。

「消えた……?」

「わぁぁ!」

後ろでヒカルが声を上げる。
振り向くと将樹がヒカルの横に座っていた。
いつの間に……

「俺の能力……スピード。速く動けるんだ。」

「スピード……」

あまりの衝撃にどう反応したらいいか分かんねぇ……

「……こいつは?」

ヒカルが俺に近づき腕を握る。

「ヒカル……大丈夫か?」

ヒカルは何も言わず立ち上がり、近くに落ちていた瓶の欠片を拾った。
そして、俺に見せた時と同じように腕を刺した。

「っ!?」

そして、顔を上げ目を見せる。
傷口はすぐに治る。

「……なるほどな……」

「イツキ……こっちも?」

黄色い目を見せる。

「……オッドアイ……?」

ヒカルが将樹に近づき口を付けようとした。

「ヒカル、やめろ。」

ヒカルの腕を引き止める。

「……なんだ?」

「コイツ……2つ持ってんだよ。1つはさっき見た通りだ。どんな傷でも治る。そして、もう1つが……口付けで人を殺すことができる。」

「殺す……」

「けど、俺は何故か死なねぇんだ。」

将樹は何か考えていた。

「……聞いたことがある。……2つ持ちの能力者……」

急に将樹が立ち上がる。

「……今から俺の家に来い。見せたいものがある。」
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