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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠


徹なりに気にしてくれてた事が嬉しくて

『全部!徹と全部したい!』

流れそうな涙を
袖で拭って笑ってみせる

嬉し涙だって分かるだろけど
幸せな時は
笑ってたい

そっちの方が
きっと徹は喜んでくれる

「可愛い笑顔!嬉しいよ!
行くよー!」

徹は私の笑顔が大好きで
私は徹の笑顔が大好き

笑い合える今が大好き

ずっと続いてと願いながら
見知らぬ街を散策した

プリクラには
今日の日付と
"大好き"の文字

チュープリ撮ったり
変顔したり

お揃いの手帳型の
スマホケースを買って
コッソリ二人でプリクラを貼ったり

本当に恋人同士みたいじゃない!?

「姫凪、パンケーキあるよ?
入ってみる?」

『うん!』

浮かれるしか無かった

パンケーキを頬張りながら
徹の"また来よう"に
微笑んで"もちろん"と返す

この"また"は
"スグ"と同じだと思ってたから

「そろそろ帰らなきゃ
ご飯は家で食べないと
母ちゃん心配するからね」

『は〜い』

デートの終わりも
笑っていられた

『ね?今日コッソリ
お部屋に行っても良い?』

「ハハッ
スリル好きにしちゃったかな?
オレが忍び込むから
待ってなよ
姫は王子を待つものだよ?」

『ん?うん!分かった〜』

あんなにモヤモヤしてたのに
単純な私は
呑気に笑ってた

徹が自分から来るって
言い続けた意味も

分からずに。
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