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夢幻回廊【弐】裏夢専用(ハイキュー・弱虫ペダル)

第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠


『ううん!違う!
あの目に砂が入った、から!
と…お兄ちゃん待ってるだけだから
ホント…平気…!』

ゴジゴシ擦ってヒリヒリする目元

それでも擦り続けてると

「平気じゃねぇから
泣いてんべや!
今日はなんかいつもと違うしよ!
おら、来い、お礼思いついた。
今から遊びに行くぞ!」

腕を掴んで引っ張られる

ん?今から?
今から!?

『だめ!お兄ちゃん来るから!
待ってないとダメだから!』 

掴まれた腕を振り払うと

「…泣かされてたくせに
本当に…及川と仲良過ぎだな…」

離れた手を寂しそうに
岩ちゃんが見つめる

『兄妹…だもん…』

自分で言っときながら
また胸が痛む

兄妹なんか
ちっとも嬉しくない…

沈み切りそうな心を

「そうだけどよ…
まぁ、今回は向こうが先約みたいだから
退いてやる
だけどお礼はヤッパリ
二人がいい、考えとけ」

力づくで引き上げる
岩ちゃんの言葉に

『え?』

一気に頭が混乱する

二人?!デートだよね?それ?
ダメでしょ!?

『あの、二人は……』

「その続きは涙止まったら
考えてやる、早く仲直りしろよ
しなきゃ俺とデートになるだけだ
じゃあな」

私の声を遮って
岩ちゃんが去って行く
 
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