第18章 近過ぎたキミ③(及川徹)⚠兄✕妹R18⚠
次の日
いつもより早くめを覚まして
学校の支度を整えて
リビングに行くと
「あら、早いわね
今日は日直?」
お母さんは徹の朝練後のお弁当の
支度をしていた
『ううん!違うの!
今日は朝練見に行こうかなーって
それでね?
お兄ちゃんのお弁当をね?
一緒に作ってもいい?』
お母さんの隣に並んで手元を覗き込む
「それは助かるけど…」
『なに?』
「姫凪もそろそろ
お兄ちゃん子は卒業しなさいよ?
仲良しなのは良いけど
徹の彼女が気にするしね」
お母さんが
ウィンナーを袋から出しながら
私に話し掛ける
「カニさんウィンナー
教えてあげるわね」
包丁で切れ目を入れながら
「姫凪も彼氏作りなさいよ
同級生に良い子いないの?」
『…え?あ、あぁ…
えっと…同級生には
居ないかなー…
年上のが私はいーなぁ…
誰か居ないかなー…
ほら、お兄ちゃん子だし…ハハ…』
必死に笑いながら
ウィンナーがカニさんになる様に
包丁を入れていく