第18章 近過ぎたキミ③（及川徹）⚠兄✕妹R18⚠

「まっつんの事とか
色々心配しまくってるから
安心させてあげようと思ったのに…！
ダメ！レーズンー！！
なんでそんな例えになるのさー！」

『ちょ！笑い過ぎだし！』

ゲラゲラ笑い転げる徹の頭を
ポカポカ叩く

「嶋田さんの事とか
どうでも良くなるくらいツボった！」

どうでも！？
レーズン強い！

…じゃなくて！

一大事だよ？
離れなきゃダメになったら？！

『どうでも良くないよ！
バレたらどうす…ﾝﾝッ！』

不安を飲み込む徹の唇

絡む舌は甘くて絆されそうになるけど

『徹？
キスで誤魔化さないで？
バレたら離れなきゃダメだよ？
私、そんなの…』

絆されたらダメ…
チャント教えてよ
どうしたらいいの？

「その時は
姫凪を攫って遠くに
逃げてあげる
誰にも見つからない所で……
一緒に暮らそう？」

『え？』

「攫ってあげる
離れないよ。ずっと。
だからオレと姫凪で
離れよう？
オレしか居ないと寂しいかい？」

唇が耳を嬲り
ギュッと腕が身体に絡み付く