第69章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋(宮侑 治)⑤
泣きそうな顔で
必死に笑ってみせる侑くんに
「…うん。
私も…侑くんの言葉なら
落ち着いて聞けると思う…」
私も必死に笑ってみせる
「…今更ピッタリ合うとか
皮肉やな
…最後まで笑って帰ろや
泣くんはいつでも出来る
ほら、早ぅ行き…」
荷物を受け取り
何も知らない顔して
三人が帰って来るのを待つ
何事も無かった様に
帰って来た姫凪と治くんから
逸らした目は
侑くんを追って
「サッサと食うて回るで!
4人で仲良くな!」
いつもと変わらん態度に
涙が出そうになる
『うん…そやな』
「仕切んなや
言われんでも食うし」
余所余所しい二人に
モヤモヤが募る
アカン。
侑くんが必死に空気壊さん様に
してくれてるねんもん
「治くん、私のオカズも食べてエエよ!」
私も普通にせな…!