第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
「テンション上がらん!?
誰も居ぃへん屋上とか!!」
『別に誰来てもエエやん
どのみち侑が居ったら
騒がしいねんし』
「そういう問題ちゃうねん!
ここは”二人きり…”とかって照れる所やん!
ホンマ男心の分からん奴やなぁ」
”分かってたら…”
そう言いかけた姫凪の声を
屋上に吹く風が遮り
青い空の香りが広がる
綺麗な空やのに
その下の姫凪の顔は
少し曇ってる
”分かってたら”
その続きは容易に想像出来た
やっぱりお前の中には
まだ治が残ってるんやんな
はぁ…片想いばっかで
そろそろ折れんぞ!俺の心!
なーんて、言うわけ無いやろ?
俺な、姫凪。
もう決めてんねん。