第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
最後の残念感も
なんか笑けて楽しくて
「はいはい
そうですかー」
複雑なはずの友達の距離さえ
まぁ、エエかと思えた
お前が笑うなら
そんな、クサいセリフ
易易とは言えへんけど
本気でそう思った
もちろん
いつまでもこのままじゃ
居られへんし
居らへんけど
その笑顔を眺める特等席に居るんが
俺なんが
嬉しかってん
部活終わり即効で着替えて
姫凪の所に走って
”ツムまっしぐら”とか笑われて
1ミリもオチのない
アホな掛け合いにゲラゲラ笑って
屋上に足を進める
「多分この時間は誰も来てへんから
ゆっくり出来るで
腹減った~!」
『…元気やな
さっきまで部活してたくせに』
ソワソワする俺を
呆れ顔で見上げる姫凪