第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
頭を撫でてる手を
ユックリ頬におろして
「赤い顔…メッチャ可愛エエ…」
『知らんっ、赤くもないわ…』
「ホンマ?暗いからよう見えへん
もうちょい近付いてエエ?
チャント見せてみぃ」
顎を持ち上げ
さっき取った距離を戻していく
『あ、つむ…!
そんなんされたら…』
「されたら?
ドキドキしてまう?
俺を…意識してまうん?姫凪」
意識せぇや
”もしかして”くらい思ってくれや
小さくても芽生えてくれたら
俺は惜しまず水を与えて
その花を咲かすのに
『す…』
「す?る?」
『するわけないやろーー!
エロ侑!!
ホンマ軽いねんから!!
あいにく勘違いで浮かれられる程
可愛いないねんからなぁぁ!
明日のデート無しにしたくなかったら
大人しく寝ぇ!アホ!スケベ!』