第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
アカン!これで無視したら
明日合わせる顔ない!
でも普通に緊張するやつやん!これ!
ゼロコンマ数秒
焦るだけ焦って
「お、おう…なんや?
俺の声、聞きたなったか?」
一応カッコつけて出たものの
〈…そんなわけないやろ。
元気そやし切る〉
「アッカーーン!それアカン!」
台無し感しかない…。
だって、なぁ?
姫凪から電話やし
声もっと聞きたいし
なにより
姫凪の声が
なんか知らんけど元気ない気がして
〈ウルサイわ。
近所迷惑や。てゆっか治くんに
迷惑やから静かにしぃ〉
「…姫凪?泣きそうなんか?」
なんもせぇへんわけにいくか。