第68章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋④(宮侑 治)
治の居らん部屋
残されたのは
黙々と飯作ってる姫凪と
皿の用意をする手を止めて
閉まったドアを見てるサクラ
ホンマあのアホタレ。
「サクラ追いかけんでエエんか?」
俺にこんな事言わすなや
「え?侑くん…
でも…私が行ったら
…責めてるみたいやろ?」
サクラにこんな事
思わせんなや。
しょんぼりするサクラ
やっぱり治とはアカンかも、とか
思ってるんやろか?
目も赤いし泣きそうなんやろか?
俺が慰めたら…
いや、慰めても
サクラはきっと
アカンよな……
ホンマ、アホ治、いつかぶん殴る。