第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
すると
「あ、あんなぁ!
イキナリああいう事したらアカン!
パニックなるやろ!」
へなへなと
アスファルトに崩れたサクラが
俺を見上げて思いっ切り叫んで
両手で顔を覆う
しもた!アカンのん!?
また泣いた!?
「ちょぉ…サクラ…
悪かったって…
泣かんといてくれや…
あ~…ホンマ…スマンて
どないしたら泣き止むん?」
蹲るサクラの肩を抱いて
子供宥める様に頭を撫でた
「せ、せやから!
そんなんしたら…顔…上げれんから…!」
なんでやねん!?
俺が何した!?