第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
着替えを済ませて
部室の端で
姫凪の携帯を鳴らす
やはり耳に届くのは
コール音で姫凪の声は聞こえへん
「治?どないしてん?
早よ行かな、また北さんに
ドヤされるで?」
「おん、分かってる。
スグ行くから先行っといて」
侑を送り出し
[大丈夫か?
体調悪いなら見舞い行くから
欲しいモン入れとき]
姫凪にLINEを送る
「さすがにコレで連絡来るやろ、なぁ?」
カバンにポイと投げ込んだ携帯に
部活終わったら
LINEが来てると信じて
体育館での朝練に参加した