第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
「うん…昨日は
普通やってんけど…
…朝、起きてこーへんかってん
本人は夜中ゲームし過ぎたって
言い張ってんねんけど…」
「姫凪がゲーム?
夜中までか?
…ホンマ、か?」
「侑?どないしたんや?
姫凪の心配とか珍しいやん」
ほんまどないしてん?
まさか、やけど
お前姫凪の事…
「…なんも。
まぁ、本人が否定しとるんやったら
風邪はないやろ
行こか。朝練遅れるで?」
…な、わけないよな?
相変わらずサクラに
ジャレつく侑の背中を見ながら
部室に足を運んだ