第66章 咲く恋、散る恋、芽吹く恋②(宮侑、宮治)
「おい!それやったら
せめて傘は持って…行け…
って…行ってもうた…
天気予報くらい確認して行けや…
デートの基本やろ、アホ」
曇り空を見上げて溜め息を吐き
「…まぁ、降って来たらどっかで
買うやろ。
金だけは持っとるし…」
お風呂場に足を進める
一応言うとくで!
小遣いは一緒やねんで!
侑は俺が買ったオヤツを勝手に食うし
俺が買った服も勝手に着るから
小遣い減らへんねん!
だからきっと豪華なデートを…
って、なんか考えたら
ムカムカして来た!