第5章 慰めて【宮地】
「ちょっとバイト先で失敗しちゃって…
失敗っていうか上手く動けなくて、皆の足手まといになっちゃった気がしたんだ…
自分で思った通りに動けなくて
いつもならこんなことないんだけど…
今日は全然ダメで、それで落ち込んでたの。」
ごめんね
なんて悲しそうに笑うから
俺は思わず姫華を抱き締めた
「姫華が頑張ってんのは知ってる。
いつも弱音吐かねーで一生懸命やってるのは俺がよく知ってるから。
ただ、少し頑張り過ぎだ
もう少し肩の力抜いて自分の出来る事をすればいいじゃねぇか。
それで失敗したって、それは無駄じゃねぇよ
姫華にとって寧ろ必要なことだ
失敗したところで誰もお前を責めたりしねぇよ」
「きよし…」
「姫華が辛いなら俺が支えるから
いつでも甘えてこい
姫華なら歓迎してやるから」
抱き締めたまま話終えると
「ありがとう」
と呟いて眠ってしまった
「たく…しょうがねぇな…」
俺はとりあえず、この彼女様を連れて帰るとするか
fin