第4章 ☆Story2☆ 喋るぬいぐるみ!?
ティータイムの後片付けをし、ゆりは夕飯の支度へ入った。
その間ユウはテレビを見ていた。
「……。」
(なんか、弟ができた気分……)
調理をしながらひっそりと思うゆり。
『ねぇねぇ!ご飯まだ?』
「さっき作り始めたばっかなんだからまだに決まってるでしょ……ったく、」
『……そういうところ、パパそっくり……』
「え?何か言った?」
『なーんにも!』
「……。」
(変なの……)
それから数十分で夕食を作り終えたゆり。
「あちゃぁ……」
(今日は卵失敗しちゃった……)
今日のメニューはオムライス、ゆりは卵を少しぐちゃぐちゃになっていた。
『ご飯できたっ!?』
「うん……オムライス。」
『やったぁ♪
オムライスだーい好き!』
「ぇ……?(汗)」
『っ見るのが好きってこと!
……あ、卵ぐちゃぐちゃじゃん……さすがパパの子……』
「ったまたま失敗しただけなの!
パパよりオムライス上手に作れるからっ!!」
『あはははは(笑)
未だ作るのが苦手なんだ、あの人……』
「……なんか、すごいパパを知っているみたいな言い方だね……」
『っそれは!君が生まれる前はずっとパパのうちにいたからだよ……』
「……そのいえのママの部屋にずっといたんでしょ?
なら、キッチンとか食事の様子なんて見えないと思うけど……」
『っ君のママがよく愚痴ってたんだよ!
大輔は卵料理が下手だーって!』
「……パパ、なんで卵系苦手なんだろ……」
(今でも……)
_数ヶ月前
「今日は久々にパパの料理が食べられるんだね。」
「嬉しいか?」
「うんっ
今日はメニューは何?」
「オムライス。」
「オムライスだいす……あれ?(汗)」
「……。」
そっと視線を逸らす太輔。
「……パパのヘタクソ。」←
「っうるせぇ……食べたくないなら食べなくていいぞ。」
「っ味は悪くないと思うし……食べるから!
見た目があれだけど……」←
「……。」
卵料理ヘタッピなんだもん(苦笑)