第4章 ☆Story2☆ 喋るぬいぐるみ!?
『だって僕にはゆりちゃんを守る義務があるもんっ
……あ、そのレモンティーとクッキー美味しそう!
僕にもちょうだい!』
「……わかったわよ。
……はい。」
(本当に飲み食いするの……?汗)
ゆりはレモンティーとクッキーを一つユウに渡した。
するとユウはレモンティーを一口のみ、クッキーも食べ始めた。
「っ!?」
(本当に食べたっ!?)
_ペロリ♡『やっぱりパパ仕込みのレモンティーと
3代に渡って受け継がれるこのクッキーの味、サイコーだねっ☆』
「っ知ってるの……?このクッキー……」
『うん!君のおばあちゃんからママに受け継げられて、
今は君がこのクッキーを作っている……ちゃんと知っているよ?』
「でも、私はママから直接教わうことができなかった……」
『だから、おばあちゃんの有希子さんから教わったんだよね?』
「うん……」
『でもこれは、確かに君だけの味だよ?』
「っ私、だけの……?」
『そっ!3人とも、それぞれみんな違う味。でも、この優しい味は3人とも同じ。』
「っママと……同じ……」
『うんっ』
「っ……」
(ママと、同じ味……)
ゆりはそう思うと笑みが自然と浮かんでいた。
『クッキーぜーんぶ貰いっ!』
「あああっ!?」
_バクッ!『もぐもぐもぐ……♡』
ユウはクッキーを全部頬張ってしまった。
「っわ、私のおやつ……」
『もう6時過ぎだよ?おやつの時間はとっくに過ぎてますっ!』
「はぅ……」
ゆりの手元に残ったのはレモンティーのみ、
ゆりはレモンティーを飲むのであった。