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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!

第13章 ☆Story11☆ ドラマ撮影スタート


ゆりside


「っ……私は、あの人が好きですよ……」



「っ……」



わざわざ、この人に嘘をつく必要はない……



私の方があやふやにしていたら、迷惑をかけてしまう……。



「ごめんなさい……だから、気持ちには答えられません……」



そう、私は三船さんのことが好き……。



「……。」



でも藤ヶ谷さんのことは、お兄さんとしてか見れない……。



ゆりは返信をするため急いでキーボードで文字を打ち始める。



『私は大丈夫です。
心配してくれてありがとうございます。』

『三船さんも、お気になさらずに。
練習頑張ってください。
応援しています。』



『ありがとう。』

『あと、吾郎にすすめられて
ファンクラブ入ることになった。』

『俺もお前のこと応援してる。
頑張れよ。』



「っ……もしかして、」
(もしかして、ライオン丸って三船さんの……こと?)



『もしかして、
ライオン丸って三船さんこと?』


『まぁ……
吾郎が決めたんだけどな』



確かに、あの三船さんが自らこんな可愛らしい名前をつけるとは思えない……。



『可愛いですね笑』


『あまりそのことに触れるな』

『正直恥ずかしい』



「……。」



タイスケはしばらくゆりの様子を見た後、体制を元に戻し台本へ目を向けた。



『でも嬉しいです。
ありがとうございます』

『これからも頑張りますねp(^_^)q』



『体調崩さない程度に頑張れよ』



「……(微笑)」
(また、三船さんと距離が縮まった気がする……)



それからしばらくLINEのやり取りをした2人。



最後は「班田に気をつけろ」という憲吾の忠告を再び受けて終えた。



「……結構長かったね……」



「……好きな人とは、やっぱりできるだけ多く時間を共有したいって……思いますから……」



「……。」



「……あn「ゆりちゃーん、次撮影するので準備の方をお願いしまーす!」
ぁ、はい!今準備しますっ」



ゆりはタイスケに声をかけようとしたが、スタッフの言葉で遮られた。



ゆりは再びスイッチを入れるべく、カラコンを左目に入れ次の撮影に備えた。


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