第13章 ☆Story11☆ ドラマ撮影スタート
2人はそれぞれマネージャーからドリンクをもらう。
ゆりはずっとしていたカラコンを外す。
「はぁ、コンタクトって変な違和感感じる……」
「でもオッドアイもすごい可愛いよ♪」
「……藤ヶ谷さんに言われてもなぁ……」←
「酷っ!」
撮影が一旦終わり完全にスイッチが切れてる2人、さっきまでのキラと瑆の雰囲気は抜けていた。
ゆりはスマホを取り出し……
「何見てるの……って、これってファンクラブサイト?
自分たちの……」
タイスケはゆりのスマホを覗き込んでいた。
どうやらゆりはドルチェのファンクラブサイトを見ていたようだ。
「えぇ、ちょっと掲示板を見に……」
「へぇ……そんな機能あるんだ……」
「はい、たまに返信してます。一応、ファンとのコミュニケーションは大事ですから。」
「徹底してるねー(笑)
ジャニーズは、特にそういうのねーからなぁ……」
「……あ、ファンがこないだより1人増えてる。」
「ちょっ!何百万人っているのによく覚えているね……(汗)」
ゆりの記憶力に驚くタイスケ。
「えっと……『ライオン丸』……さん?」
「ライオン丸……随分可愛い名前(笑)
男の人かね……」
「そうみたいですね……ちなみに推しメンは誰かなぁ……」
「そういうところまでチェックしてるんだ(笑)」
「まぁ……あ、やった!私だ!」
思わず目を輝かせるゆり。
「……ほんと、ファンを大事にしてるんだねゆりちゃんは……(微笑)」
「私たちが活動できるのは、ファンのみなさんのおかげでもありますから……
もっと、もっと頑張りたいって、思うんです。応援してくれる人たちの為に……」
「そっか……俺も、もうちょっと意識しないとなぁ……」
「ふふ……」
(そういえば、この人三船さんと同じ年齢くらいの高校生だ……)
_ピロリーン
ゆりがファンクラブサイトを見ていると、LINEの通知が一件届いた。
「あ、LINE……っ!」
(っこれ……)
ゆりは思わぬ人物に目を見開いた。