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外科医・牛島若利

第3章 オペナース


五色と瀬見に天童の事を任せた牛島は、眠っていた羽音を起こして医師室へ戻る。

「すみません、いつの間にか眠ってしまいました」
「疲れただろう。なかなかないオペだ」
「牛島先生の隣に立つのも初めてだったので、とても緊張しました」

ふわりと笑う羽音の身体を牛島が抱きしめる。

「俺も、柄にもなく緊張したようだ」

牛島に抱かれたままクスクスと笑う羽音の肩が揺れた。

「木兎は腕のいい医者だ…」

牛島が口ごもると羽音は、彼の胸にしがみつく。

「私は、牛島先生のものです」
「…聞いていたのか?」
「夢の中で聞いていたのかもしれません」

顔を上げた羽音の唇に牛島の唇がそっと重なった。
思わず、チラリと木兎の部屋の方の壁へ視線を送ってしまった羽音を牛島は逃さなかった様子で

「木兎は赤葦と帰った」

そう言って羽音を抱き上げていつものソファーへ座り込む。
心の中を見透かされたようで恥ずかしくなった羽音は牛島から顔を背けた。
そんな羽音をかわいいと思いながら、彼女の服を脱がしていく牛島は、首筋や肩へたくさんのキスを注ぎ込む。
ほんのりと薬品の匂いの残る身体は恥ずかしい…しかしお互いにそれぞれの身体を求めたくて仕方がなかった。

ソファーに横たわる羽音に覆いかぶさった牛島は一心不乱に彼女の身体を愛撫する。
自分の下で乱れる彼女の息遣いと身体に欲情感が増していく。
胸を揉まれ、転がされ震える身体で牛島のシャツのボタンをひとつづつ外していく羽音。
シャツの間から見える彼の厚い筋肉にそっと手を這わせる。
牛島の体温を感じ取りたくて求めた彼の身体は、大きく主張し今にも張り裂けんばかりであった。

「…んっ」

と彼の口から漏れる声に羽音の身体も興奮を高める。
牛島が羽音の下着に手を掛ければ、羽音も彼の固くなったソレに手を滑らせた。
先走りの液体が彼の下着の色を変え、羽音の秘所から溢れる愛液が彼女の下着を潤わせる。
脱がされたショーツは綺麗な糸を引き、牛島の昂ぶりを更に硬くさせた。
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